従業員のウェルビーイングが企業にもたらす価値とは?健康経営に取り組むための5ステップ

「健康経営」とは、企業が従業員の健康を大切にすることをビジネス戦略の一部にする考え方です。

会社の基本方針に沿って、従業員の健康に投資することで身体的、精神的に元気になり、仕事の効率も上がります。

これが結果として企業の成績向上につながると考えられています。

また経済産業省では、平成26年度から「健康経営銘柄」の選定を行っており、株価の上昇にもつながると考えられています。

「国民の健康寿命を延ばす」ことを目指している政策の中で、とくに重視されている取り組みの一つです。

【参照】https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_keiei.html(経済産業省)

この取り組みにより、従業員の健康を企業の最も貴重な資源と見なし、健康経営を推進する企業が増えています。

従業員の健康がビジネスにもたらす価値

企業が長期的な視点で健康経営に取り組むことで、組織全体の持続可能な成長につながります。

具体的には以下のような企業に対する大きな効果が期待できます。

1. 健康保険料の削減

従業員の健康が向上すると、病気や怪我による医療費が減少し、結果として健康保険料の負担が軽減されます。

健康な従業員は、医療機関の利用頻度が低下するため、保険料の削減につながります。

2. 労働災害の減少

健康経営の取り組みには、作業環境の改善や安全対策の強化が含まれます。

これにより、職場での事故や怪我のリスクが低下し、労働災害を減少させることができます。

3. 障害給付・死亡給付の削減

労働災害や職場での健康問題が減少すると、障害や死亡による給付金の支払いが減少します。

これは企業の財務負担を軽減し、経済的なリスクを低下させます。

4. 生産性・業績の向上

健康な従業員は、よりエネルギッシュで集中力が高く、仕事の効率が向上します。

これにより、全体的な生産性が上がり、企業の業績向上に寄与します。

5. 離職率の低下

従業員が職場環境や企業文化に満足していると、長期間勤務する傾向があります。

健康経営は従業員の満足度を高め、離職率を低下させる効果があります。

6. 企業イメージの向上

健康経営に積極的に取り組む企業は、社会的責任を果たしていると認識され、企業イメージが向上します。

これは顧客や投資家にとって魅力的であり、企業の信頼性を高めます。

7. 労働力の確保

良好な労働環境と健康経営への取り組みは、特に若い世代や優秀な人材にとって魅力的です。

これにより、優れた才能の確保と維持が可能になります。

健康経営に取り組むための5ステップ

健康経営の取り組みには複数の基本ステップがあり、企業がこれらのステップに沿って行動することで、従業員の健康増進と企業の成長を促すことができます。

これらのステップには、目的や基本情報の整理、社内への健康経営の宣言、取り組み体制の整備、課題の分析と明確化、具体的な計画の作成と実行、そして取り組みの評価と改善が含まれます。

ステップ1:法令遵守とリスクマネジメントの実施

健康経営の取り組みを開始する前に、企業が遵守すべき基本的な前提条件として、法令遵守とリスクマネジメントの実施があります。

適切な労働時間の管理、健康診断の実施、職場内の安全衛生管理など、法令が遵守されていること。

ストレスマネジメントプログラムの導入、緊急時の対応計画の策定、職場環境の定期的な評価など、職場における健康リスクや安全リスク管理および軽減するための体系的なアプローチを実施している必要があります。

ステップ2:組織のトップは健康経営への取り組みを宣言する

企業は「なぜ健康経営に取り組むのか」などの基本情報を整理し、社内での共有と理解を深めるために、その意図を明確に伝える必要があります。

健康経営への取り組みを社内に表明し、全従業員が一堂に会する場で、組織のトップから宣言を行います。

ステップ3:健康経営の取り組みを推進する体制を整える

その後、プロジェクトチームの発足や特定部署の主担当任命など、健康経営の取り組みを推進する体制を整えます。

必要に応じて、健康経営アドバイザーや健康経営エキスパートアドバイザーを招聘し、専門的なアドバイスを受けることも有効です。

具体的な課題を特定するためには、健康診断の結果、ストレスチェックの結果、残業時間、休職者数や離職者数のデータなどを分析し、優先して取り組むべき課題を明確にします。

この分析を通じて、特定の部署や問題点に焦点を当てた対策を立てることができます。

ステップ4:健康経営のための具体的な計画を作成し、実行に移す

課題が明確になったら、それに対応する具体的な計画を作成し、実行に移します。

健康経営の取り組みは、短期間での成果が見えにくいこともあるため、長期にわたる計画と根気強い実行が求められます。

計画の実行にあたっては、小さな成功を積み重ねることで、従業員の健康意識の向上と健康経営の定着を目指します。

ステップ5:健康経営の取り組みの評価と改善を繰り返す

最後に、定期的に取り組みの成果を評価し、必要に応じて改善策を講じることで、健康経営の効果を最大化し、持続可能な取り組みへと発展させていくことができます​。

まとめ

健康経営は単なる福利厚生の一環を超え、企業の持続的な成長と競争力の源泉となり得る戦略的取り組みです。

従業員の健康と幸福を最前線に置くことで、企業は生産性の向上、離職率の低下、そしてポジティブな企業イメージの構築といった多岐にわたる恩恵を享受できます。

つまり、従業員個人の満足度の向上だけでなく、企業全体の繁栄にも直結するのです。

Mindfulness Master Magazineでは、より思いやりのある働き方や職場環境の構築に役立つ最新のヒント、トレンド、ツールをご紹介しており、現代の忙しいビジネス環境においても心と体のバランスを保つための実用的なアドバイスを紹介しています。 

さらに医師、臨床心理士、産業カウンセラー、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)講師、そして特別ゲスト講師による、価値あるオンラインセミナーやリアル会場でのイベントへのご招待など、貴重な情報をいち早くお届けします。

これらのセッションでは、ストレス管理、心の健康、生産性の向上など、職場で直面する様々な課題に対する実践的な解決策を学ぶことができます。 

今すぐ無料登録して、御社の最高のパフォーマンスとポジティブな職場環境構築の実現のための知識とインスピレーションを得てください。